シナモンの育て方ガイド
シナモンリーフは、その独特な香りと豊かな用途で知られる植物です。この記事では、シナモンリーフの特徴や育て方から、収穫と料理への利用法まで、分かりやすく解説します。育てるための基本事項や日々のケア、さらには種類の選び方も紹介。シナモンリーフの魅力を知り、自宅で育てる楽しみと豊かな使い方を発見しましょう。
目次
- シナモンリーフとは
1.1 シナモンリーフの特徴と由来
1.2 シナモンリーフの種類と選び方
- 育てるための基本事項
2.1 適した環境の選定
2.2 適切な土と鉢の選び方
2.3 水やりのポイント
- 植え付けと増やし方
3.1 シナモンリーフの植え付け手順
3.2 種まきと挿し木の方法
3.3 肥料の与え方とタイミング
- 日々のケアと注意点
4.1 光と温度の管理
4.2 刈り込みと剪定の必要性
4.3 病気や害虫への対処法
- シナモンリーフの収穫と利用
5.1 収穫のタイミングと方法
5.2 シナモンリーフの料理への利用法
1. シナモンリーフとは
1.1 シナモンリーフの特徴と由来
シナモンリーフは、シナモン樹(Cinnamomum verum)の葉を指します。
この樹木は、シナモンスパイスの主要な生産源であり、その葉には特有の芳香があります。
葉は対生し、長さは10〜15センチメートルで、エリプティカルな形状をしています。
特徴的な強い香りは、シナモンの風味として馴染み深く、料理やアロマセラピーに広く利用されています。
1.2 シナモンリーフの種類と選び方
シナモンリーフには、クローブキャスター(Cloves Caster)、マラバーシナモン(Malabar Cinnamon)、セイロンシナモン(Ceylon Cinnamon)などの種類があります。
育てる際には、利用目的や栽培地域に応じて適した品種を選ぶことが重要です。
たとえば、セイロンシナモンは風味が豊かで、食用として広く用いられる一方、マラバーシナモンはアロマテラピーに適しています。
2. 育てるための基本事項
2.1 適した環境の選定
シナモンリーフは、温暖な環境を好みます。
日光を浴びることで成長が促進されるため、南向きの窓辺が最適です。
適切な湿度を維持するため、加湿器の利用や周囲の水の散布が効果的です。
また、温室栽培が難しい場合は、室内での管理も考慮してください。
2.2 適切な土と鉢の選び方
シナモンリーフは、排水が良好で肥沃な土壌を好みます。
普通の鉢植え用の培養土に、パーライトやバーミキュライトを混ぜて使用すると良いでしょう。鉢は十分な大きさがあり、底には排水穴が開いているものを選びましょう。根腐れを防ぎます。
2.3 水やりのポイント
シナモンリーフは乾燥に弱いため、土が乾かないうちに適度に水を与えることが重要です。
過湿気は根腐れを引き起こす可能性があるため、土の表面が乾いたら迅速に水やりを行いましょう。水は中程度の硬度のものを用い、冷たい水よりも室温程度のものを選びます。
3. 植え付けと増やし方
3.1 シナモンリーフの植え付け手順
種からの栽培や苗を購入しての植え付けが一般的です。
土を適切に用意し、種を直接まくか、苗を植え付ける際には十分な根付きを確認することが大切です。発芽後、適切な間隔で植物が成長するように定植を行います。
3.2 種まきと挿し木の方法
種まきは、春に行います。
種を浅くまき、覆土をかけて湿らせた土の上に置きます。発芽後、適切な時期に間引きを行い、健康な苗を残します。
また、挿し木は新芽の出る時期に行い、適切な成熟度の茎を使用します。
3.3 肥料の与え方とタイミング
特に成長初期に栄養分が必要です。
有機質の肥料を与え、春から夏にかけて成長期に合わせて施肥します。
ただし、過剰な窒素成分は香りや風味に悪影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
4. 日々のケアと注意点
4.1 光と温度の管理
シナモンリーフは日光を好みますが、直射日光が強すぎる場合は日除けが必要です。
適温は摂氏20〜30度であり、寒冷地域では冬季には室内に移動させるなど、対策が必要です。
4.2 刈り込みと剪定の必要性
成長を促進するためには、時折刈り込みが必要です。
新しい芽や葉が出る場所を確保し、植物全体の健康を維持します。また、不要な枝や葉の剪定は通気性を確保し、病気や害虫の予防に寄与します。
4.3 病気や害虫への対処法
シナモンリーフは一般的に健康で丈夫ですが、葉の黄変や落葉、斑点などが見られる場合は病気や害虫の可能性があります。
早期発見と対処が重要であり、病気の場合は適切な薬剤を利用しましょう。
5. シナモンリーフの収穫と利用
5.1 収穫のタイミングと方法
収穫は通常、成熟した葉が収穫対象となります。
葉が十分に発達し、まだ新しい緑色が残っている段階で摘み取ります。
手で慎重に葉を摘むか、ハーベスターを利用します。
5.2 シナモンリーフの料理への利用法
シナモンリーフは、その独特の香りと味わいから料理に幅広く利用されます。
スープやカレー、焼き菓子などへの香りづけとして使われる他、生葉を飲み物に浸してシナモンティーとして楽しむこともできます。生のままではなく、適切に乾燥させて利用することが一般的です。
国産シナモンリーフで作る「100%シナモンリーフティー」
シナモンリーフティーとは?
シナモンティーといわれるものには、リーフの部分を細かくしたものや粉末を使用した、シナモン100%のものや、紅茶にシナモンをプラスした、フレーバーティーがあります。
シナモン100%のシナモンティーは、少しスパイシーで温かみのある香りにほのかな甘みを感じる素朴な味わいです。
また、紅茶に加えるフレーバーティーとしてはチャイなどが有名ですね。
当店の屋久島産シナモンリーフ(国産はとても希少です)は外国産と比べて、封を開けた瞬間から香り高く、100%のシナモンティーとして楽しむのが特におすすめです。
健康面でも、テレビ等でよく特集が組まれるほどのシナモン。いろいろな植物の葉や茎などを使用して作られるものをハーブティーというそう(茶葉を使用しない)なので、シナモンもハーブティーに含まれます。
シナモンリーフティー(リーフ)の作り方
①乾燥シナモンリーフの葉を2~3枚程度ちぎる
(濃さはお好みで枚数を増やしてください)
②ちぎった茶葉をティーパックやティーポットに入れる
③そこへ熱湯を注ぐ
④5分程度蒸らす
(お好みの濃さまで蒸らしてください)
(リーフ2枚使用、8分程度蒸らしています)
特徴1.香り
国産のシナモンリーフはそれだけで香り高く、外国産と比べると雲泥の差です。
そんなシナモンリーフを使った100%シナモンティー。
苦手な方も多いあの独特なシナモンの香りはほとんどなく、
すっきりとした甘さのある香りと、まろやかさを感じるハーブティーです。
特徴2.味の変化を楽しめる
茶葉などは二回目以降煮出すと味が薄くなっていきますが、このシナモンリーフは、何回もお湯(実は水だけでも味が出るんです!)を注ぎ足す事でほんのりとした甘みに変化していきます。新鮮なうちに乾燥させるので何度も味を堪能できるのだと思います。ポットや水筒にリーフを入れているだけで一日中楽しめます。
特徴3.カフェインレス
カフェインを含んでいる紅茶やコーヒー、緑茶などは就寝前には適しません。
ホットミルクもいいですが、牛乳が苦手という方はハーブティーがおすすめです。もちろん、シナモンカフェインレスなので、就寝前のホットティーとしても良いですね。
そのままでももちろん美味しいですが、はちみつをプラスしてもリラックスできますよ。
スパイスの奥深さ:ローリエとベイリーフの本当の違いを知ろう!
料理、とりわけスパイスカレーに欠かせないベイリーフの正体や特徴を徹底解剖。
ベイリーフって何?ローリエとはどう違うのか?葉脈での見分け方やシナモンリーフの独特な香り・味に迫ります。
香りと風味の世界への扉を開く、ベイリーフの魅力を探ることで、料理の幅もぐんと広がること間違いなしです。
1. そもそもベイリーフとは?
ベイリーフ(Bay Leaf)は、常緑の低木または高木の一種で、主に地中海地域原産の植物です。学名は「Laurus nobilis」で、日本では「月桂樹(つきのき)」とも呼ばれます。
ベイリーフとは?で調べるとこのような記述が多いかと思います。
さらに料理の本などで記載されているベイリーフも、「月桂樹(つきのき)」を指すことが多いようです。
ちなみに「月桂樹(つきのき)」はローリエのことを言います。
しかし一般的に「ベイリーフ」と呼ばれているものには2種類あることをご存じですか?
・ローリエ (別名 ローレル):トルコ産 クスノキ科/ゲッケイジュ属
・ベイリーフ(別名 インディアンリーフ・カシアリーフ・シナモンリーフ):インド産 クスノキ科/ニッケイ属
市場に出回っているベイリーフ(シナモンリーフ)はインド産のものが大半です。
シナモンの木というのは日本にもあったので、昔はその葉を使って、おだんごを包んだりといった用途で使用されていました。
(鹿児島には「けせん(シナモンのこと)団子」というのがありました。)
絶滅したかと思われていた国産のベイリーフ(シナモンリーフ)なのですが、鹿児島の屋久島に少量存在しています。
この記事では、特にベイリーフ=シナモンリーフについて記事を書いていきたいと思います。
1.1 ベイリーフとローリエの違い
ベイリーフ(シナモンリーフ)の葉は濃緑色で、艶やかで厚みがあります。これはローリエにも共通しています。
一番の違いは、葉脈です。
ローリエの葉脈は横に沿ってますが、シナモンリーフは縦に葉脈が走っています。
2.ベイリーフ(シナモンリーフ)の香りと味の特徴
ベイリーフ(シナモンリーフ)は独自の香りと味わいを持つスパイスで、さまざまな料理に深い風味をもたらしてくれます。
2.1 香りの特徴
・スパイシーな芳香: ベイリーフの葉はスパイシーで穏やかな芳香を放ちます。料理に加えると、独自の香りが広がり、食欲をそそります。
・ウッディで温かみのある香り: ウッディで温かみを感じる香りが含まれており、料理に深みを与えます。
よく出回っているシナモンの独特なあの香りは、木の幹や根っこの部分を粉砕したものを使用しています。
葉の部分はそれよりも優しくすっきりとした風味が特徴で、香りを比べると別物じゃないかと思うほどです。
2.2 味の特徴
苦味と甘みのバランス: ベイリーフは微妙な苦味と甘みのバランスが特徴的で、料理に絶妙な味わいをもたらします。
ベイリーフ(シナモンリーフ)は、主にスパイスカレーで威力を発揮します。
スパイスカレーでは、テンパリングという、スパイスを油に通して香り付けする工程があります。
この工程をするとカレーがより深みを増し、五感を刺激する味わいが出ます。
使用するスパイスの種類やどのベイリーフを使うかで、全く違うカレーが出来上がるというわけです。
3.積極的に摂りたいシナモンリーフ
ベイリーフ(シナモンリーフ)は料理を美味しくしてくれるだけでなく、健康を気にしている人にもおすすめです。
スパイスの香りは食欲を増してくれる他、気持ちをリラックスさせてくれるとも言われています。
他のもいろいろと嬉しいことがたくさんあるのですが、薬機法というものがあるのでここでは書けないのが悔しいところです。気になる方は調べてみて頂けると嬉しいです。
4.ベイリーフの選び方と保存法
4.1 選び方
・新鮮な葉: ベイリーフを選ぶ際は、鮮やかな緑色で新鮮な葉を選びましょう。色あせていたり、しおれているものは避けます。
・香り: フレッシュ(生)なリーフは強い香りを持っています。葉を摘んで軽く搾り、芳香があるか確認してください。
・葉の形状: 葉は丸みを帯びていて、青々を健康的な見た目であることが重要です。
といっても生のものはほとんど売られていないと思います。
乾燥させてあるものがほとんどで、国産のものと比べると外国産は全く香りがしないのです。
4.2 保存法
ベイリーフは湿度に弱いため、フレッシュなリーフでも乾燥させてあるリーフでも冷暗所に保管しておくのがベターです。
5.まとめ
ここまで、ベイリーフ(シナモンリーフ)の特徴やローリエとの違いをご紹介してきました。
スパイスカレーにはベイリーフが欠かせないのは確かですが、外国産の乾燥ベイリーフ(シナモンリーフ)は、香りもほとんどなく、必要なのか?と思われている方も多いように思います。
私たちが実際驚いたように、国産のシナモンリーフが世の中に広まれば、もっともっとおいしいカレーが食べられるのではないかと期待しています。
国産=鹿児島の屋久島産ベイリーフ(シナモンリーフ)なら三升屋にお任せください。無料サンプルもご用意していますので、お気軽にお問い合わせ頂けたらと思います。