料理、とりわけスパイスカレーに欠かせないベイリーフの正体や特徴を徹底解剖。
ベイリーフって何?ローリエとはどう違うのか?葉脈での見分け方やシナモンリーフの独特な香り・味に迫ります。
香りと風味の世界への扉を開く、ベイリーフの魅力を探ることで、料理の幅もぐんと広がること間違いなしです。
1. そもそもベイリーフとは?
ベイリーフ(Bay Leaf)は、常緑の低木または高木の一種で、主に地中海地域原産の植物です。学名は「Laurus nobilis」で、日本では「月桂樹(つきのき)」とも呼ばれます。
ベイリーフとは?で調べるとこのような記述が多いかと思います。
さらに料理の本などで記載されているベイリーフも、「月桂樹(つきのき)」を指すことが多いようです。
ちなみに「月桂樹(つきのき)」はローリエのことを言います。
しかし一般的に「ベイリーフ」と呼ばれているものには2種類あることをご存じですか?
・ローリエ (別名 ローレル):トルコ産 クスノキ科/ゲッケイジュ属
・ベイリーフ(別名 インディアンリーフ・カシアリーフ・シナモンリーフ):インド産 クスノキ科/ニッケイ属
市場に出回っているベイリーフ(シナモンリーフ)はインド産のものが大半です。
シナモンの木というのは日本にもあったので、昔はその葉を使って、おだんごを包んだりといった用途で使用されていました。
(鹿児島には「けせん(シナモンのこと)団子」というのがありました。)
絶滅したかと思われていた国産のベイリーフ(シナモンリーフ)なのですが、鹿児島の屋久島に少量存在しています。
この記事では、特にベイリーフ=シナモンリーフについて記事を書いていきたいと思います。
1.1 ベイリーフとローリエの違い
ベイリーフ(シナモンリーフ)の葉は濃緑色で、艶やかで厚みがあります。これはローリエにも共通しています。
一番の違いは、葉脈です。
ローリエの葉脈は横に沿ってますが、シナモンリーフは縦に葉脈が走っています。
2.ベイリーフ(シナモンリーフ)の香りと味の特徴
ベイリーフ(シナモンリーフ)は独自の香りと味わいを持つスパイスで、さまざまな料理に深い風味をもたらしてくれます。
2.1 香りの特徴
・スパイシーな芳香: ベイリーフの葉はスパイシーで穏やかな芳香を放ちます。料理に加えると、独自の香りが広がり、食欲をそそります。
・ウッディで温かみのある香り: ウッディで温かみを感じる香りが含まれており、料理に深みを与えます。
よく出回っているシナモンの独特なあの香りは、木の幹や根っこの部分を粉砕したものを使用しています。
葉の部分はそれよりも優しくすっきりとした風味が特徴で、香りを比べると別物じゃないかと思うほどです。
2.2 味の特徴
苦味と甘みのバランス: ベイリーフは微妙な苦味と甘みのバランスが特徴的で、料理に絶妙な味わいをもたらします。
ベイリーフ(シナモンリーフ)は、主にスパイスカレーで威力を発揮します。
スパイスカレーでは、テンパリングという、スパイスを油に通して香り付けする工程があります。
この工程をするとカレーがより深みを増し、五感を刺激する味わいが出ます。
使用するスパイスの種類やどのベイリーフを使うかで、全く違うカレーが出来上がるというわけです。
3.積極的に摂りたいシナモンリーフ
ベイリーフ(シナモンリーフ)は料理を美味しくしてくれるだけでなく、健康を気にしている人にもおすすめです。
スパイスの香りは食欲を増してくれる他、気持ちをリラックスさせてくれるとも言われています。
他のもいろいろと嬉しいことがたくさんあるのですが、薬機法というものがあるのでここでは書けないのが悔しいところです。気になる方は調べてみて頂けると嬉しいです。
4.ベイリーフの選び方と保存法
4.1 選び方
・新鮮な葉: ベイリーフを選ぶ際は、鮮やかな緑色で新鮮な葉を選びましょう。色あせていたり、しおれているものは避けます。
・香り: フレッシュ(生)なリーフは強い香りを持っています。葉を摘んで軽く搾り、芳香があるか確認してください。
・葉の形状: 葉は丸みを帯びていて、青々を健康的な見た目であることが重要です。
といっても生のものはほとんど売られていないと思います。
乾燥させてあるものがほとんどで、国産のものと比べると外国産は全く香りがしないのです。
4.2 保存法
ベイリーフは湿度に弱いため、フレッシュなリーフでも乾燥させてあるリーフでも冷暗所に保管しておくのがベターです。
5.まとめ
ここまで、ベイリーフ(シナモンリーフ)の特徴やローリエとの違いをご紹介してきました。
スパイスカレーにはベイリーフが欠かせないのは確かですが、外国産の乾燥ベイリーフ(シナモンリーフ)は、香りもほとんどなく、必要なのか?と思われている方も多いように思います。
私たちが実際驚いたように、国産のシナモンリーフが世の中に広まれば、もっともっとおいしいカレーが食べられるのではないかと期待しています。
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